第三者委員会報告書から観る「他山の石」
第三者委員会報告書から観る「他山の石」
最近では、会社、官公庁、教育機関、スポーツ団体など、
様々な組織における不祥事(組織の病理)が話題になっています。
その度に、第三者委員会が組成され、調査報告書という形で世の中に公表されています。この領域は純粋な法律論というよりも(結果的に法律違反が認定されることも多いのですが)、むしろガバナンスや内部統制にわたる組織論、構造論、そしてそれらを論じる土台としての事実関係がメインのトピックとなっており、いわゆるリーガルリスクに留まらない、より幅広なリスク管理を題材とした領域です。
そして、いわゆる法的リスクに留まらない、組織内の様々なリスクコントロールの局面に関与しなければならない組織内弁護士としても、この領域についての知見を深め、いわゆる「他山の石」を読み取っていくことが大事だなと思い、今月から、この調査報告書をしっかりと読み込み、自分の言葉で批評し、インハウスロイヤーとしての仕事に活かせる何らかの「気づき」みたいなものを書いていこうと思いました。
第三者委員会報告書格付け委員会
今後このブログで取り上げる報告書は基本的には、
「第三者委員会報告書格付け委員会」で取り扱ったものにしたいと思います。
この格付け委員会ですが、詳細は上のリンクに詳しいです。
また、色々なところで、取り上げられているかと思いますので、
簡単に紹介すれば、なんちゃって第三者委員会の、なんちゃって調査報告書が出回ったら、それこそ、組織の不祥事や病理がそのままになっちゃって、いろんなステークホルダーに迷惑かかっちゃうよね、それじゃ時間とお金をかけた意味がなくなっちゃうから、ちゃんと誰かがウォッチしようということで、立ち上がった組織だと思います。
おそらく、日本で一番第三者委員会の報告書を読んでいる先生方が取り上げるものなので、題材の選定としては間違いないんじゃないかなという思いと、色々と報道されている事件ばかりなので、資料に事欠かず、勉強の材料としても適切だなと思います。
なお、報告書自体は、すでに、委員の先生方により、またマスコミ報道などによって、一定の評価がされているものなので、私のようなペーペーが報告書の内容そのものを細かく吟味、評価することはできるだけ避けたいと思います。ただ、調子に乗って色々と書くこともあるやもしれません笑
記事としては、直近のものから遡っていこうかなと。
このお勉強から、何か有益な学びが得られるか、、自分自身未知数ですが、
なんとなく面白そうではあります。
ただ、報告書を読むのは非常に辛いので、このカテゴリはやめるかもしれません笑
次回、最近2回目の調査報告書が出て、早くも格付け委員会から「F」評価を下された
「厚労省統計不正問題」に関する調査報告書に関して勉強していきたいと思います。